万全で臨もう!朗読本番前のウォーミングアップ

こんにちは。
声と体で小説の世界を
生き生きと表現する舞台朗読研究所
S-R Labo 松井みどりです。

今回は「朗読本番前の
ウォーミングアップ」
について
お話しします。

ウォーミングアップやってますか?

皆さんは本番前や収録前に
何かウォーミングアップ
していますか?

発声練習や滑舌練習をする、
という方は多いかもしれません。

いきなり声を出しても
擦れてしまったり
口が回らなかったり
と、

うまく読めない経験をされた方
いらっしゃると思います。

声は体と本当に密接に
関係しています。

そのため使う箇所を動かし温める
ウォーミングアップは、
ぜひ行っていただきたいと
思っています。

今日は私が実際にやって
効果があったウォーミングアップを、

体のストレッチ編
口周りのストレッチ編に分けて
ご紹介します。

体のストレッチ編

なにはともあれ、
やはり声を出す前には
体のストレッチは欠かせません。

「読むだけなのに
なぜストレッチが必要なの?」

と思われる方も
いらっしゃるかもしれません。

声を出すということは、
横隔膜を使って肺を動かし、
声帯へ息を送る
ということです。

そのため、横隔膜を滑らかに
動かすためのストレッチ

とても大切です。

しかしやはり
体はすべてつながっているので、
一か所だけでは不十分。

バランスよく
ストレッチすることで、
ストレスなく
声を出すことができます。

まずは体全体をまんべんなく

ストレッチのやり方については
「これじゃなきゃダメ!」
ということはありません。

皆さん、多かれ少なかれ
ストレッチをして気持ちいいと
感じたことがあると思います。

その感覚を大切にして
やり過ぎず、痛気持ちいいくらい
やっていきましょう。

私が日常的に行っているのは
以下のようなストレッチです。

①足の指を回したり動かしたりする
②足首を回したり動かしたりする
③脚にタオルをかけ、脚裏を伸ばす
④寝たまま片脚ずつお腹に引き寄せる
⑤④の状態のまま
 引き寄せた脚を逆脚に引っ掛ける
⑥⑤の状態のまま下におろし、
 座禅のように足を組む
⑦うつぶせになり、
 手で上半身だけを持ち上げる
⑧⑦のままお尻を引いて
 背中と肩甲骨を伸ばす
⑨首、肩を回す
⑩開脚

書いてみたら結構多くて
自分でびっくりしました。
足から頭へと順番に伸ばすことを
意識しています。

これを全部やって
20分くらいです。

このやり方にこだわらず
自分がやり方でいいので、
できれば収録、本番がなくても
毎日続けましょう。

股関節を動かすことが大切

声を出すということを
考えた時に大切になるのは、
股関節をストレッチする
ということです。

股関節内転筋とつながっていて、
さらに声帯につながっているそうです。

ですから股関節が柔らかくなれば、
声帯も柔軟になり
声が出やすくなるということです。

私は④~⑥で股関節周りを
念入りにストレッチしています。

いろいろなストレッチ方法が
あると思いますが、
必ず股関節周りのストレッチを
取り入れてください。

どれくらいやればいいの?

ストレッチをどれくらいやるか、
ということですが、
私はひとつのストレッチを
30秒から1分やっています。

本当はもっとやった方が
効果はあるのかもしれませんが、
大切なのは続けることです。

あまり時間がかかると
続けることが難しくなります。

ですから最初は
物足りないくらいから
スタートする
のが大切です。

それでもやらないよりは
ずっと柔軟になります。

部位によっては、やり過ぎると
筋肉を痛めてしまうこともあるので
気を付けてくださいね。

口周りのストレッチ編

次にご紹介する
口周りのストレッチ編は、
収録や本番の直前に行っても
効果があります。

ぜひ読む前に試してみてください。

あんぐり

縦に大きく口を開けます。
無理はせず、できる範囲で
大丈夫です。

そのまま10秒キープ。
初めてやると少し辛いかもしれません。
くれぐれも無理はしないように。

たまにあくびが出ることも
あると思いますが、
その場合はそのまま
あくびをしてしまいましょう。

さらに大きく
口を開けることになるので、
好都合です。

ころころ

口の中いっぱいに
空気を入れてキープ
してください。

ヒマワリの種を口に詰めた
リスのように、

口周りの皮膚が
パンと張りつめるくらい
しっかり空気をためましょう。

そうしたらその空気を
左→右→上→下と動かします。
これを1セットとして
リズミカルに10セット行います。

ラララ

「ラ」の音を10秒間、
機関銃のように
できるだけ速く発声します。

できれば机にあごを乗せて
あごをなるべく動かさず、
舌だけで発声します。

これは滑舌をよくするための
舌の準備運動なので、
声を出さずに舌だけ動かしても
同じ効果があります。

時間があれば1分くらいやると
舌が疲れる感覚があると思います。
こうなると舌の筋トレになります。

これを長く続けられるようになると
滑舌が良くなりますし、
口が回らない時に少しやると
即効性があります。

収録時、私は音をさせずに
よく舌だけ動かしています。
言いづらい言葉があった時に
効果がありますよ。

まとめ

今回は「朗読本番前の
ウォーミングアップ」
について
お話ししました。

体のストレッチは毎日、
口周りのストレッチは
収録や本番の直前にやっても
効果があります。

これが習慣になると
思い通りの音が出るようになり、
読みに集中できます
ので、
ぜひお試しください。

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S-R Labo主宰
松井 みどり

元フジテレビアナウンサー。退社後はナレーターとして活動する一方、舞台活動もスタートし、芝居、朗読、朗読劇などの舞台に年に10本ほど参加。2014年より教える仕事も続けている。

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