これが大事!物語の世界を心から信じるために大切な3つのポイント

こんにちは。
声と体で小説の世界を
生き生きと表現する舞台朗読研究所
S-R Labo 松井みどりです。

今日は
「物語の世界を心から信じるために
大切な3つのポイント」

についてお話しします。

「物語を信じること」がなぜ大切なの?

舞台朗読をする時に
一番大切な考え方は、
「物語の世界がそこにあることを
心から信じられること」
だと思います。

これは普通の芝居でも同じです。

物語の時代背景、場面、登場人物の存在、
お互いの関係性…こういった架空の設定を
全て心から信じる
ということが、
本当に大切です。

その世界を信じられるから
相手に心からセリフが言えるし、
その場所が宇宙空間にも
江戸城内にもなるのです。

逆に信じることができないと、
どんなに他の技術を使っても
「それっぽく見える」というところで
終わってしまいます。

その「物語を信じる」という基礎の上に
他の共演者と、あるいはひとりで
物語を立ち上げていくのです。

では、どうしたら物語の世界を
心から信じられるのでしょうか?

物語の世界を信じるための3つのポイント

お話しているように
架空の状況を信じるという技術は、
芝居や舞台朗読にとって
本当に大切です。

しかし同時に、なかなかそこまで
完璧に行き着くのは難しいということも
また事実です。

私も常に完璧にできているかと
言われると、
そんなことはありません。

まだまだここに関しては
私も修業中です。

一朝一夕には
たどり着けないことではありますが、
そういう技術を得るために
大切にしたいポイントを3つご紹介します。

物語の背景を理解する

その物語が、そのシーンが
どんな時代のどこなのか。
それを心から信じるためには、
物語の背景を理解することが大切です。

例えば舞台となる時代、職業、
場所のことをよく知らないのなら、
それについて調べてください。

写真や動画を見たり、
資料を読んだりして自分の知識を広げ、
少しでもそこにいる人を
理解しよう
としてください。

その人の目の前にはどんな景色
広がっているのかを、
まず知りましょう。

その時代のその職業の人たちの
日常がどんなもので、
何を普通と思っているのかを
理解しましょう。

そこが曖昧だと
気持ちを動かすことができません。

登場人物の望みを理解する

背景の理解とつながりますが、
次に登場人物を理解しましょう。

人によってはその人物の
ここまでの履歴書を書いて、
過去の経歴をはっきりさせる方法を
取る方もいます。

芝居や朗読劇で
自分の役が決まっている場合は、
そういうアプローチもいいでしょう。

舞台朗読をひとりでやる場合は、
すべての登場人物について
必ずしもそこまでやる必要はありません。

その場合はその人物の
望み一番大切にしているものについて
考えてみてください。

ひとりの人間を理解するためには、
とても有効です。

また、その人物が他の登場人物に対して
どう思っているのかを考えると、
人と人との関係性を理解することができます。

最終的に、その人物は
こういうことに対してはこう考えている
ということすべてが体感できれば
完璧です。

その時の心の流れを整理する

そのシーンの状況を心から信じられれば、
自然にそこにいる人として
生きる
ことができます。

こう言うと、
「私は状況をしっかり思い描いているのに、
うまくセリフを言えません(うまく読めません)」

とおっしゃる方がいます。

実際、その景色を思い浮かべるだけでは
自然なセリフは言えないし、
自然に読めないのです。

なぜなら、大切なのは
景色を思い浮かべることではなく、

その景色をその人物が見た時に、
どう心が動いたのか
表現することが大切だからです。

ただ景色を想い浮かべるだけでなく、
その景色を見た時に
どう心が動いたのか
じっくり考えてみてください。

そこがつかめない時は、
まだその人物を理解できていません。

ステップをひとつ戻って、
もう一度その人物の望みに
フォーカスしてください。

自分ではなく、その人物が
その景色を見た時にどう思うか。

それが自然に感じられるようになれば、
どんな言い方をしても
セリフや地の文は
お客さまにきちんと伝わります。

まとめ

今回は「物語の世界を心から
信じるために大切な3つのポイント」

についてお伝えしました。

芝居では通常セットを作ったり
道具を使ったりして、
なるべくリアルな状況
再現しようとします。

しかしどんなにすごいセットで
現実を再現したとしても、

あなたがその世界を
心から信じられなければ、
その物語の中で
生きることができません。

ましてや朗読は周りに何もない中、
自らの言葉だけで物語を立ち上げます。

そのためには、
その物語がちゃんと存在すると
信じられる心
何よりも大切なのです。

何度も言いますが、
これはとても難しいことなので
すぐには実感できないかもしれません。

でも、諦めずに続けることで
その感覚を掴むことは
少しずつできてきます。

ぜひこの感覚を体感して、
生き生きと物語の世界で
躍動してください。

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S-R Labo主宰
松井 みどり

元フジテレビアナウンサー。退社後はナレーターとして活動する一方、舞台活動もスタートし、芝居、朗読、朗読劇などの舞台に年に10本ほど参加。2014年より教える仕事も続けている。

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