仲間と一緒に朗読しよう!「リレー読み」のポイントと効果について

こんにちは。
声と体で小説の世界を
生き生きと表現する舞台朗読研究所
S-R Labo 松井みどりです。

今回は「リレー読みのポイントと効果」
についてお話します。

1行読みとは

舞台朗読を学ぶためには
色々な方法がありますが、
その中に一つに
「リレー読み」があります。

「リレー読み」とは、
テキストを複数人数で順番通りに
1行ずつ読んでいく
ことです。

まるでリレーで
次の人にバトンを渡していくような
イメージです。

最終的には
ひとりの人が読んでいるような
間とテンポで読むことを
目指します。

リレー読みをする時のポイント

「リレー読み」をする時に
注意すべきポイント
まとめてみます。

自分のところだけを読まない

リレー読みをする時は、
自分が読むところだけ
先回りして確認する
のは
やめましょう。

この練習法では、自分の部分を
間違いなく読むことではなく、
人の読みに合わせて読むことが
大切です。

全員が最初から最後まで
テキストを一緒に黙読
し、
自分の番が来たら
そこだけ声を出します。

うまくできると一体感が生まれ、
それによって全員が一緒に
物語に入り込む
ことができるのです。

人の読みをよく聴いて反応する

人の読みをよく聴きましょう。

自分の前の人が読む時は
特に注意して、
心の中でその人と同じ高さ、
同じ間で読みます。

そして同じ流れに乗って
ブレス、テンポを合わせ、
前の人の読みを受けてから
自分の担当部分を読んでください。

ひとりひとりが
自分勝手に読んでいては、
リレー読みをする意味はありません。

必ず前に読んでいる人の読みを
よく聴いて、
それに反応してください。

反応するということは、
前の人が読んだ文章によって
心を動かし、

その気持ちを
自分が読む文章に乗せて読む、
ということです。

目標はひとりが読んでいるように聞こえること

「リレー読み」の目標は、
複数人数で読んでも
ひとりの人が読んでいるように
聞こえること
です。

そのためには
自分ひとりで読んでいるかのように
全員の息を合わせ、
テンポよく読むこと
が大切です。

前の人が読み終わってから
自分の文章をゆっくり読みだしては、
そこで流れが途切れてしまいます。

それぞれが言葉のパスを
次の人に送る
ようにして、
心を合わせて読みましょう。

リレー読みの効果

では、「リレー読み」をすることで
どんな効果があるのでしょう?

他の人の読みに合わせて読むことができる

朗読をしていく上で、
「どの音からスタートするか」
「どんなテンポで読むか」
とても大きなポイントです。

「リレー読み」をすることで、
人の読みを聴きながら
瞬時に反応する力がつきます。

全員で同じ気持ちを持って
読み進めていくと、
自然に音の高さやテンポが
どんどん変わっていきます。

そうやって読むことで、
大勢で読んでも
ひとりで読んでいるような
自然な読みに聞こえるのです。

集中力が高まる

自分の番が来るまでお休み…ではなく、
常に全員一緒に黙読し、

自分の担当箇所を逃さないように
真剣に聞くため、
集中力がとても高まります。

ですから最初は10分以内の短編や、
長編の一部分を抜いて
読む方が良いでしょう。

実際、集中するとかなり疲れます。
そうなると集中力が持たなくなり、
自分の番なのに読めなくなる…
ということが起こります。

そこまで行かないようにして
程よい長さの作品を選べば、
適度に集中力が高まり、
パフォーマンスが上がります。

ひとりで読む時にも変化がある

人の読みに合わせるということは、
音やテンポの変化だけでなく、

最初にお伝えしたように
人の読みによって気持ちを動かし、
それを自分の文章に乗せて読む
ということです。

舞台朗読は、この「リレー読み」を
ひとりでやるのと同じです。
つまり、自分で自分に影響を与え続け、
反応し続けなくてはなりません。

実際、それはとても大変ですし、
感覚がうまくつかめない方もいます。

「リレー読み」をすることで
他の人が他の文章を読んでくれ、
それに反応する練習ができます。

これを続けていくと
ひとりで読む時にも反映され、

適切な抑揚をつけて
作品世界を表現する
ことが
できるようになるのです。

まとめ

今回は「リレー読みのポイントと効果」
についてお話しました。

朗読劇をやるとなると、
役によってセリフの多さに
ばらつき
が出ます。

また地の文の人と役の人がいるので、
希望にうまく合わせられないことも
出てきます。

この「リレー読み」なら
どんなテキストでもできる上に、
全員が順番に読むため、
そういった不満が出ません。

なおかつ、ひとりで読む時にも
素晴らしい影響が出ます
ので、
仲間と一緒に読んでいる方は
ぜひお試しください。

S-R Labo オンラインサロンでは
この「リレー読み」で
様々な作品を読んでいます。

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S-R Labo主宰
松井 みどり

元フジテレビアナウンサー。退社後はナレーターとして活動する一方、舞台活動もスタートし、芝居、朗読、朗読劇などの舞台に年に10本ほど参加。2014年より教える仕事も続けている。

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