「舞台朗読」から「小説劇」へ!新たなるスタートです

皆さん、こんにちは。
2月にオンラインサロンをオープンしてから
かなり日が経ちました。
その後、お元気でいらっしゃいますか?

この4ヶ月、
私はコミュニティオンラインサロンという
ふたつのグループの皆さんとレッスンをしながら
舞台活動を続けてきました。

その活動を行いながら
ずっと考えてきたことがあります。

2020年9月にこのラボをオープンしてから

「声と体で小説の世界を生き生きと表現する
舞台朗読研究所 S-R Labo」

という名称で活動を行ってきました。

この1年半の間にたくさんの方に
私の活動に興味を持っていただき、
直接、間接にお話をする中で、

私の中で本当にやりたいことが
かなりはっきりしてきました。
それを今日はお伝えしたいと思います。

名称変更「小説劇研究所 S-Rラボ」

この活動の名称を変更します。
新しい名称は

「小説を演じる小説劇研究所 S-Rラボ」

とします。

「舞台朗読」という言葉は
とても範囲が広く、

なかなか同じものをイメージすることが
難しい、ということが
名称を変更する大きな理由です。

私がやりたいことと
私のところに来てくださる方との想いに
ズレがないよう、
より具体的なネーミングにしました。

ここからは、私がこれから皆さんに
お伝えしていきたい
「小説劇」についてお話しします。

「小説劇」と「朗読」との違い

「小説劇」とは、
キャッチコピーにあるように
「小説を演じる」表現活動です。

「朗読」は、
主に音の響きを大切にして
美しい音で明確に内容をお伝えする
というものです。

聴き手はその音声を受け取り、
頭の中で想像力を駆使し、
イメージ
して楽しみます。

それに対して「小説劇」は
演劇ほどではありませんが
もう少し具体性のある感情や
視覚情報を聴き手に渡し、

聴き手のイメージを助けながら
うまく聴き手の想像力と一体化し、
一緒に物語を作り上げていく
ものです。

具体的にはセリフはリアルに。
特に間を大切にし、感情の流れが
自然になるよう演じます。

地の文にも読み手の感情を乗せます。

淡々と状況を語る、ということは
小説劇ではありません。

表現する大きさは様々ですが、
必ず読み手か登場人物の気持ちが
入ります。

もっともひとりで行う小説劇は
見た目は朗読とあまり変わりません。

朗読として、私がイメージする
小説劇を行っている方もいます。
私自身もそうでした。

カテゴリー分けには
個人的には興味がありませんが、
私がやっていること、やりたいことを
はっきり打ち出した方が、

私の元に来てくださる方に
誤解させることが少ないのではないかと思い、
朗読ではなく小説劇という言葉を
使うことにしました。

「小説劇」と「演劇」との違い

「演劇」は基本的には
セリフだけで構成された脚本を使い、
一緒に舞台上に上がる人と共に
舞台上に作品世界を作り上げる
ものです。

ですからセリフは
舞台上の人物に向けて言う
ことになります。

「小説劇」は基本的には
地の文とセリフで構成された小説を
受け手の想像力と共に
それぞれの頭の中に立ち上げる
ものです。

ですから特に、
地の文は受け手に向けて言う
ことが多くなります。

またセリフであっても
それぞれ前を向いたまま
相手が前にいるとみなして
受け手にも言葉を飛ばすことがあります。

発する言葉がどこに向かうのか
ということは、
「小説劇」と「演劇」の大きな違いです。

また演劇はリアリティを大切にするので
舞台上にはリアルなセット
時には部屋がそのまま再現されることも
あります。

それに対して小説劇は
基本的には具体的なセットを使わず、
様々なものがあると「みなして」
物語の世界を立ち上げます。

小説の世界では一瞬で過去に行ったり
場所が変わったりということが
頻繁に起こります。

ですから具体的すぎるセットがあると
自由に時間と空間を行き来することが
難しくなってしまう
のです。

全てをリアルに見せるのではなく、
受け手の頭の中でそれぞれの想像力
一緒になって像を結び、

それぞれの物語として受け取ってもらうのが
小説劇なのです。

いろいろな「小説劇」

ひとりで行う「小説劇」

小説劇はひとりでも、複数人でも
行うことができます。

ひとりの場合は、前述のとおり
見え方としては朗読に近くなります。

小説劇ではたとえ座ったままでも
体の小さな動きや目線ひとつ
受け手にそのシーンを
イメージしてもらいやすくします。

セリフのやり取りは、
自然に体を動かしながら
間をリアルに取って
会話を成立させます。

地の文では聴き手に
言葉を積極的に届けることを
大切にします。

言葉だけで伝えることにこだわらず、
体、表情、目線、手など
使えるものは全て使って
立体的に物語をお伝えするのです。

リレー読み

小説劇は複数人で行うこともあります。

「リレー読み」
小説劇を複数で読む時の
ひとつの方法で、

ひとつの小説を順番に
1行から数行ずつ読んでいきます。

前の人の読みに合わせて
次の人が読んでいくので、
「演劇」のように複数人でひとつの作品を
作り上げる楽しさ
があります。

みんなでひとつの作品を作る、
という意味では、
「朗読劇」のように役を決めて行う
こともできます。

その場合、
本は持っても持たなくても
構いません。

作品によって様々なので、
その物語を伝えるのに合った表現であれば
特に決まりはありません
し、
方法はひとつではありません。

同じ作品でも、
本を持つ人と持たない人が
いてもいいのです。

リーディングトリップ・シアター

また小説劇を
大きな舞台で照明、音響などの
力も借りながら行うのが
「リーディングトリップ・シアター」です。

これは私が代表を務めている
Mido Laboという小説劇ユニットが
年に1〜2回行っている舞台です。

照明、音響も含めた、
受け手のイメージを助ける視覚情報を
より多くお渡しします。

小さくても劇場で行うので、
他の方法よりもダイナミックな動きが
プラスされるのが特徴
です。

名称変更についての私の想い

お伝えしてきましたように、
私がやっていきたいことは
小説を演じることです。

私のところにいらっしゃる方の中には
「朗読をきちんと学びたい」
という方もいらっしゃいます。

実際に私のレッスンやワークショップを受けて
「これだ!」と思い、
楽しんで学んでいただければ良いのですが、

中には「あれ?」と思う方も
いらっしゃると思うのです。

そういう方は発音、発声から
きちんと見てくださる先生
から
教えていただいた方が、
望む結果に早く辿り着けます。

朗読を、情熱を持って
丁寧に教えていらっしゃる先生

たくさんいます。

私は最初から発音、発声は
行いません。

どちらかというと、その方が今持っている
その声で表現してほしいと
思っています。

「こう読みたい」と思うのにできない…
という時に初めて発声に立ち返り、
トレーニングしてもらいます。

なので、本当に基礎から
朗読を教えているのかと言われると、
ちょっと違うんじゃないかという方が
いらっしゃると思うのです。

「小説を読む」とひと口に言っても
方法はひとつではありません。

そこで、
私のところに来てくださる方に
誤解をさせてしまうことのないよう、

今回の名称変更をしようと思いました。

とは言っても、
そんなに特殊なことはしていない…
と自分では思っています。

誰でもできることですし、
何よりやっていて楽しいことですので、
気軽に試してみてください。

また他のところで
別の読み方を習っている方も
大歓迎
です!

私がお伝えしきれないところは
ぜひ他の先生から学んでください。

いつかお話ししましたが、
複数の先生に学んでいる時は、
その時々でその先生の1番を目指して
学んでいただけば良いのです。

そうやってご自分の中で
いろいろな学びをミックスできたら、
あなたしかできない表現
見つかるかもしれませんよ。

まとめ

今日はこれからお伝えしていきたい
「小説劇」について
詳しくお伝えしました。

今回も「研究所」という文字を
名称につけたのは、
私もまだまだ「小説劇」を
学んでいる最中
だからです。

もし興味を持っていただけたら
ぜひ無料メルマガに登録したり、
ワークショップレッスン
受けてみてください。

皆さんと一緒に
小説劇を楽しめる時を
楽しみにしています!

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S-R Labo主宰
松井 みどり

元フジテレビアナウンサー。退社後はナレーターとして活動する一方、舞台活動もスタートし、芝居、朗読、朗読劇などの舞台に年に10本ほど参加。2014年より教える仕事も続けている。

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