朗読でも大切にしたい!セリフを自然に読むために一番大切なこと

こんにちは。
「声と体で小説の世界を
生き生きと表現する舞台朗読研究所」
S-R Labo 松井みどりです。

今回は
「セリフを自然に読むために
大切なこと」
について
お話しします。

会話で一番大切なのは「間」

もう、いきなり正解を
お伝えします。

セリフを自然に読む時に
一番大切なのは
「間(ま)」です。

では、会話における間って、何でしょう?
そのあたりから考えていきましょう。

会話における「間」とは?

具体例から考える

例えば、こんな会話が
あったとします。

A:昨日、どうして授業に来なかったの?
B:急に体調が悪くなっちゃって。
A:そう。でも飲み会には来てたよね?
B:それまでには治ったから。

それではBのセリフについて
考えてみましょう。

まずAに授業に来なかった理由
聞かれています。

その時、Aの言葉を受けて理解し、
「ああ、それはね」と
リアクションする間が必要です。

それから
「急に体調が悪くなっちゃって」
と答えます。

リアクションは必ずしも
言葉にする必要はありませんが、
すべて言葉にするとしたら、
「ああ、急に体調が悪くなっちゃって」
という感じが自然ですね。

その後、Aに
「でも飲み会には来てたよね?」
とさらに聞かれたBは
「それまでには治ったから」
と答えます。

この時も、
Aに聞かれたことを
理解する間
が必要になります。

文字にすると
「うん。それまでには治ったから」
という感じになります。

普通、人と人が会話をする時は、
必ず相手の言葉を理解してから
それにリアクションします。

会話における「間」とは
相手の言うことを理解し、
次にいう言葉を探す「間」
です。

この間がないと、
会話になりません。

芝居ではよく
「相手のセリフを聞け!」
と言われますが、それは
「言うべき言葉を探す間をちゃんと取れ!」
ということなのです。

ご自分が誰かと会話をする時、
少し気を付けてみてください。
セリフが決まっているわけではないので、
必ずこのような間があるはずです。

でも、芝居の場合は
セリフが決まっているので、
つい間を取らずに自分のセリフを
言ってしまったりするんですよね。

別のシチュエーションの場合

先ほどの具体例を使って
もう少し考えてみましょう。

先ほどは、Bは素直にAに聞かれたことを
他意なく答える、
つまり本当のことを言っている、
というシチュエーションで考えてみました。

では、Bはウソを言っているとします。
つまり、本当は授業はさぼったんだけど
それをAには言いたくない場合です。

Bがどんなタイプの人なのか、
ということにもよりますが、
その場合は「なんで?」と聞かれると
少し慌てますよね。

そうなると素直に
「ああ、急に体調が悪くなっちゃって」
ではなく

「いや~、急に体調が悪くなっちゃって」
と、わざと明るく
言いたくなるかもしれません。

デートに遅刻した理由を
彼女に追及されて
明るく言い訳する彼氏、
という図ですね(^^;;

さらにAに追及され、
「いやいや、それまでには治ったから!」
と、さらに明るく
言ってしまうかもしれません。

このシチュエーションになると、
Bが「どうしよう!」と考える間が
さらに大切になってきますね。

このように、
Aがどんな意図で質問しているのか
によって
Bの答え方は変わってきます。

その、
どう答えようか考える一瞬の間。
これがあると、とてもリアルな
やり取りになります。

会話の面白さは
ここにあると思います。

朗読でこの「間」を表現するには?

さて、実際に相手がいても
なかなかちゃんと間を取って
相手と会話をするのは
難しいものです。

朗読では、それを
ひとりでやらなければなりません。
ここが本当に
難しいところです。

でも逆に、
朗読だから取れる間
あります。

以前、
朗読の時は顔を振って
会話をすると良い
ということを
ブログに書きました。

ひとりで会話をする場合、
舞台朗読ではこのように
顔や体を少し変化させることで
会話をしているように
イメージしてもらうことができます。

その時に、少し体を移動する「間」
生まれるのです。

これをうまく使いたいです。

つまり、AからBになる時に
物理的な間ができます。
そこに気持ちの「間」も
乗せてしまうということです。

本当にわずかな時間の
ことになりますが、
実際にAとしてしゃべってから
Bになる時は、

Aとしてしゃべり終わって
息を吸っている間に
もうBになってしまう
のです。

それから「どう言い訳しよう」
考えながら体の向きを変え、
Bになるのです。

こうすると、BがAの言うことを
理解している「間」

きちんと取ることができるので、
自然な会話に聞こえます。

本当にわずかな時間ですが、
この「間」なしに
同じタイミングで顔を振っても
自然な会話には聞こえません。

会話を生き生きと読める方
皆さん、ここが
非常に巧みです。

本当に複数の人間が
会話しているように
自然に聞こえますよ。

セリフを言い終わったら、
すぐに次にしゃべる人の
体になる。

これが
朗読で自然な会話を表現する
方法です。

まとめ

今回は
「セリフを自然に読むために
大切なこと」
について
お話ししました。

例でお話ししたように
A、Bのキャラクターや
その時のシチュエーションによって
いろいろなセリフの言い方があります。

そこに適切な間が取れると
とても生き生きした会話になり、
小説が立体的に見えてきます。

この「行間を読み、行間を埋める」
ということによって、同じ物語でも
いろいろな表現になるのが
本当に面白いなと思います。

会話を読む時には
ぜひ考えてみてくださいね。

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S-R Labo主宰
松井 みどり

元フジテレビアナウンサー。退社後はナレーターとして活動する一方、舞台活動もスタートし、芝居、朗読、朗読劇などの舞台に年に10本ほど参加。2014年より教える仕事も続けている。

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