自分とは違うキャラクターを読む!チャラい人編

こんにちは。
声と体で小説の世界を
生き生きと表現する舞台朗読研究所
S-R Labo 松井みどりです。

今回は
「自分とは違うキャラクターを読む!
チャラい人編」
についてお話します。

自分とかけ離れた人を読むのは難しい?

自分と違うキャラクターを楽しもう!

朗読をしていると、
自分とは全く違うタイプの人
演じることがあります。

そういう時、
あなたはどんな風に思いますか?

ラッキー!
面白そうだ!

どうしたらいいかしら。
見当がつかないわ…。

自分にはとても無理だ、
と思っても、
思い切ってやってみる
結構楽しくなるものです。

また表現の幅が広がり、
様々な感情を伝えることが
できるようになります。

難しい…と構え過ぎず、
楽しんで読みましょう!

「チャラい人」のイメージ

第一弾は「チャラい人」です。

チャラい、という言葉が
すでに理解できない…という方も
いらっしゃるかもしれません。

最初のイラストにあるような
ちょっと粋がって、
悪がっている若者

というイメージです。

現代の話ではなくても、
若者や不良(聞きませんね、最近)の
象徴のように出てくることは
ありますよね。

こういう時は、
まずどんなイメージを出したいか
まとめてみます。

・気だるそう
・やる気がなさそう
・けんかっ早い
・気性が荒い
・調子がいい
・軽い

パッと上げると、
こんな感じでしょうか。

その中から、今回読む人の
イメージに近いもの
を探します。
そして、そのイメージを
実際のセリフに入れていくのです。

「チャラい人」のポイント

背中を丸くする

こういうタイプの人で
あまり姿勢のいい人は
いないですよね。

体勢と声は連動します。
背中が丸くなると
大きな声が出なくなり、
滑舌も悪くなります。

そして力が抜け、
だるそうな感じが出せます。

滑舌を悪くする

えーっ、滑舌は良くしなくちゃ
いけないんじゃないの?

基本的に朗読をする時は
「滑舌は良くする」
教えられます。

それはもちろん
正しいことです。

言葉が聞き取れないと
言葉からイメージすることは
できません。

しかしこのように
物語の中の人物を演じる時は、
考え過ぎずに読んでみましょう。

普段から滑舌練習をしている方なら
ご自分では滑舌を悪くしている…
と思っても、
あまり悪くなりません。

ですから、聞き取れないのでは…
と思わず、
思い切ってやってみてください。

こういう人は
あまりハキハキ話さない方が
感じが出ます。

口を大きく動かさず、
口先だけでボソボソ話す
つもりで
読んでみてください。

感情を鋭く出す

こういう人を演じる時は、
基本のラインを気だるそうな、
やる気のなさそうなところに
置いておいて、

ここぞ!という
気持ちが動くセリフで
感情を鋭く出す
と、
危うさを表現できます。

例をあげます。

①A「お前がやったんだろう」
②B「俺じゃねえよ」
③A「お前しかいなかったんだぞ」
④B「知らねえよ。とにかく俺じゃない」
⑤A「どうして素直に認めないんだ」
⑥B「だから違うって言ってるだろう」

例えばこのようなやり取りが
あったとします。
Aが刑事、Bが犯人のような
状況なんでしょうね。

こういう状況をどう表現するかという
例をあげながら、
それぞれの読み方についてお伝えします。

まず①のセリフで、AはBに
詰め寄ります。
それを受けて②は気だるそうに、
やる気なさそうに
言います。

③でAは①より高い音
さらにBを追い詰めます。

④でBは③のセリフの影響で
②より高い音で、でもまだ
脱力した感じで言います。

⑤でAの問い詰めるテンションが
マックス
になり、
さらに高く大きな声で言います。

するとBは⑥で
感情を爆発させます。
⑤よりさらに高く大きな声で
激しく言い切ります。

俗に言う「キレる」という
状態を再現します。

Aはだんだん激しくなりますが、
Bは気だるく話していたのが
最後一気に爆発すると、
若者らしい瞬発力を表現できます。

こんな風に
それぞれのテンションを変える
ことができると、ひとりで読んでも
演じ分けることができるのです。

まとめ

今回は
「自分とは違うキャラクターを読む!
チャラい人編」
についてお話ししました。

「チャラい」「悪い」とか
「若い」などに
置き換えることができます。

一応書いておきますが、
私は別にチャラい人が
悪いと思っているわけでは
ありません。

そういう人として書かれることが
多いということと、

朗読はひとりで行いますので、
はっきり表現した方が
わかりやすい
ので、
このようにお伝えしています。

自分ではやり過ぎだ!と思うくらいで
ちょうどいいと思います。
もし周りの人が笑ったら、
それはうまく行ったんだと思ってください。

最初は少し勇気がいるかも
しれませんが、
やり切ることができれば
お客さまにしっかり伝わります。

ご自分なりにアレンジをして、
生き生きとセリフを読んでください!

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S-R Labo主宰
松井 みどり

元フジテレビアナウンサー。退社後はナレーターとして活動する一方、舞台活動もスタートし、芝居、朗読、朗読劇などの舞台に年に10本ほど参加。2014年より教える仕事も続けている。

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