違いがわかる人になる…朗読に不可欠な「自分の耳を育てる方法」

こんにちは。
声と体で小説の世界を
生き生きと表現する舞台朗読研究所
S-R Labo 松井みどりです。

今回は
「自分の耳を育てる方法」
についてお話します。

「耳を育てる」とは?

「耳を育てる」とは
どういうことでしょう?

実際には
「自分が話している音の
高さを正確に理解する」

ということです。

自分が話している音なんて
普通にわかってるけどなぁ…

と思われる方も
多いでしょう。

しかし実際には
聞こえてはいるけれど、
正確に理解するところまで
いっていない
方も多いです。

私がレッスンで
「この音を上げて」
「この音は下げて」

と言っても、

ご自分ではやっているつもりで
実際には何も変化がない
ということがよくあります。

これは、
自分の出している音を
正確に把握できていない

ということが原因です。

不思議ですよね、
普通に自分の声は
聞こえているのに、
正確に把握できていないなんて…。

音を正確に把握することができると、
本番ではその時の自分の気持ち
合わせて、音を変えて
表現する
ことができます。

また、普段話している音
読んでいる時の音に違いにも
気づけるため、
自然な読みに近づきます。

ぜひご自分の耳を育てて、
音の違いがわかるようになりましょう。

耳を育てるトレーニング

それでは、耳を育てる
トレーニング法を
いくつかご紹介します。

二色読み

「二色読み」とは、
私がレッスンで行っている
練習法です。

赤と黒の二色
色分けされているテキストを、
の部分は高く
の部分は低く読みます。

要するに、文章を
高い音と低い音の
ふたつの音で読む
、ということです。

ですから別に
色分けしていなくても
この練習をすることはできます。

何か文章を用意してください。
どんなものでも構いません。

そして、その文章を
高い音低い音
ふたつの音だけで読みます。

その途端でございます。
今まで何ともなかった蜘蛛の糸が、
カンダタのぶら下っている所から、
ぷつりと音を立てて()れました。
(「蜘蛛の糸」芥川龍之介)

例えばこの文章を、
こんな風に読みます。

 の たんでございま
そ と       す

 まま  んともな   く  い
い  でな    かった もの とが

 んだたの らさがっている ころ
か    ぶ       と  から

 つ   と た   れま
ぷ りとお を ててき  した

高い音はご自分が安定して
出せる一番高い音

低い音は同じように出せる
一番低い音を使います。

意味を伝える必要は
ありません。

ゆっくり音を確認しながら
行ってください。

この練習法は、
ご自分の出す音の高さを
確認する
ことが目的です。

なるべく高い音低い音
音の幅が出るように
やってみてください。

シャドーイング

耳を育てるためには、
人の音を真似するのが
一番効果的です。

シャドーイング
英語を学んでいる方は
ご存じと思いますが、

人が話している言葉を
聞いた端から繰り返す、

という練習法です。

これは、英語でも日本語でも
耳を育てるのに
非常に良い方法です。

どんな音でもいいのですが、
最初は聞き取りやすい
ニュースが良いでしょう。

難しい言葉が続くものではなく、
ご自分で話している内容が
理解できるニュース

選んでください。

そしてアナウンサーが
読み上げていく言葉を、
同じ音の高さで
追いかけて話していきます。

この時、同じ高さの音を出せている
ということが大切です。

ご自分の声とアナウンサーの声が
きれいに重なるように
追いかけられていればOK
です。

なんとなく不協和音のように
聞こえたら、音が違っている
ということになります。

このようなニュースサイトもあります。
ご自分の興味に合わせた
ニュース動画を選んでやってみてください。

NHK NEWS WEB|NHKのニュースサイト
NHKのニュースサイト「NHK NEWS WEB」。国内外の取材網を生かし、さまざまな分野のニュースをいち早く、正確にお伝えします。ニュース速報はもちろん、現場の記者が執筆した読み応えのある特集記事や、NHKならではの豊富な動画コンテンツも。

この練習法は、
継続すれば必ず結果が出ます。
地道な練習になりますが、
ぜひやってみてください。

CMコピー

CMコピーは、
テレビから聞こえてくるCMを
片っ端から真似て発話する

というものです。

これもシャドーイングと
ほぼ同じ練習法ですが、

音の高さだけでなく、
音色表現まで真似ることを
目的としています。

CMは、いろいろな音
構成されています。

幅広い音、音色を
なるべくそのまま真似る
ことで
耳を育てると同時に
表現力を強化することもできます。

私もテレビから
変わったナレーションが聞こえると、
無意識に真似てしまいます。

ずっとやっていると疲れるので、
テレビがCMになったら
ひとつ目のCMだけは
必ずコピーする
とか、

番組の最初のCMタイムのCMだけは
すべてコピーする
など、
ご自分で意識してやってみてください。

ご家族がいらっしゃると
やりづらいかもしれませんが、
ちょっと席を外した時に
ボソボソ言ってみるのでもOKです。

難しく考えず、
気になるCM、好きなCMを
楽しくコピーしてみてください。

まとめ

今回は
「自分の耳を育てる方法」
についてお話しました。

「育てる」わけですから
なかなかすぐに結果は
出ない
かもしれません。

でも続けていると、ある日突然
「あ、これか!!」
と、理解できる日がきます。

一度わかってしまえば、
二度と忘れることはありません。

また、

「この人、意外に高い音を使うんだな」
「こんなテンションで読んでるのか」

など、いろいろ気づくことが
あると思います。

地道な練習法ですが、
ぜひ続けてみてください。

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S-R Labo主宰
松井 みどり

元フジテレビアナウンサー。退社後はナレーターとして活動する一方、舞台活動もスタートし、芝居、朗読、朗読劇などの舞台に年に10本ほど参加。2014年より教える仕事も続けている。

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