あなたにもできる☆配信朗読劇ライブ開催方法&ポイント解説!

こんにちは!
「小説を演じる小説劇研究所」
S-Rラボ 松井みどりです。

今回は、近頃体験しました
配信朗読劇ライブの
開催方法とポイント
を解説します。

事前準備

まずは事前準備です。
出演者が決まったら、
以下のことを決めましょう。

ここまでは普通の公演と
変わりませんが、
改めてまとめておきます。

決めておくべきこと

開催日時

まずは開催日時を決めましょう。
出演者のスケジュールを
合わせます。

教室の発表会、という場合は
日時未定で稽古をすることも
ありますが、

通常の公演の場合、
これが一番最初にやることです。

会場

次に会場を決めましょう。
先日私たちが配信朗読劇ライブを
行ったのは、
中目黒トライさん。

中目黒トライ | Home
中目黒トライは、中目黒駅から約96mの場所にある、ライブハウス・多目的レンタルスペースです。様々なイベントに対応しています。

ライブハウスですが、
様々な配信も行うことができます。

配信公演を行う場合、
このような配信ができる
スタジオ
を借りる必要が
あります。

ここさえクリアできれば、
配信朗読劇ライブ実現の可能性が
一気に高まります!

作品決定

次に、どの作品を読むか
決めましょう。

作品には著作権がありますから、
必ず許諾をもらってください。

もちろん、著作権のない
青空文庫などに収録されている
作品を読むのであれば
許諾は必要ありません。

また当然ですが、
オリジナル作品であれば
著作権は作者にありますから、
その方の許可があれば
自由に上演できます。

稽古のやり方

ここまで決まったら、
稽古スケジュールを立てましょう。

朗読公演の場合、
公演のためだけの稽古は
4~5回になることが多いです。

公演のためだけの稽古とは、
細かい読み方などの稽古ではなく、
相手役と合わせるための稽古です。

またそれぞれがひとりずつで読む
朗読公演の場合は、各自稽古をして
事前に1回だけ集まって読む
ということもあります。

最近では読み合わせだけなら
ZOOMなどのオンライン
行うこともできるので
便利ですね。

でも朗読劇の場合は
やはり実際に集まって
立ち位置や動きなどを決める稽古
必要になります。

公演当日

さぁ、いよいよ本番当日です!
配信ならでは、というポイントは
ここからになります。

本番までの流れ

まずは本番当日の流れをご説明します。

入り時間に会場入りします。
昼公演がある場合は10時ころ、
夜公演だけの場合は14時ころ
になることが多いです。

楽屋に荷物を置き、
声を出す準備を済ませたら、
舞台上をセッティングします。

朗読の場合はセットを組まない
場合が多いので、
たいていは椅子を並べる程度です。

次にカメラ位置を決めます。
実際に椅子に座ったり
立ち位置に立ったりし、
カメラの位置を合わせていきます。

照明の位置
カメラのセッティングと同時に
行うことが多いです。

朗読はそんなに大掛かりな
照明は通常使わないため、
あまり時間はかかりません。

それからマイクのセッティングです。
ピンマイクを使う場合と
置きマイクで収録する場合があります。

ここまで来たら一度休憩を取り、
その後ゲネプロを行い、
本番と全く同じように
最初から最後まで通します。

中目黒トライさんの場合、
ゲネをテスト配信してくださるので、
終了後、すぐにゲネの映像を確認
することができました!

もう本当にびっくり!
これぞ配信ですね。

その後、問題点を修正したり、
確認をして解散。
そして時間になったら
いよいよ本番!という流れです。

舞台上の設定

配信ライブは、
お客さまに会場に来ていただき、
さらに配信もする、という場合と、

配信のみ行うという場合が
あります。

それぞれの場合に応じて
舞台をセッティングしていきますが、
特にカメラを据え置きにして
スイッチングのみ行う場合は、

場面によって
カメラを移動したり
画角を変えることができません。

ですから、こちらの立ち位置
座る位置自体を変える必要があります。

例えば顔のアップを撮る場合、
後ろに待っている人が映ってしまうと
あまりきれいに移すことができません。

ですから、配信のみの公演の場合、
生で見ると不思議な配置であっても、
カメラで撮った時の映像が優先
ということになります。

特に立ち位置はずれやすいので、
テープなどで印をつけて
きちんとした位置に立つことが
とても大切になります。

動線確認

舞台上とカメラの
セッティングによって、
稽古の時と動線が
変わってしまう
ことがあります。

台本に書いておくこともできますが、
いざとなると目に入らない
ということもありますので、

時間がある時に
十分に動きを整理しておく
必要があります。

座る椅子も、
ひとりが間違えると
他の人にも影響が出ますので、
きちんと確認しましょう。

カメラの設定

カメラの設定
配信ならでは!という作業です。

特に配信のみの公演の場合、
この作業がとても大切です。

事前にカメラを何台使えるか
確認して、
どこをどう撮るかを決めます。

例えば椅子が2脚と
立って読むポイントが1か所、
計3か所声を出すポイントがある場合、

それぞれのアップのカメラを1台ずつ、
プラス全体を映す引きのカメラの、
計4台あると十分な映像が撮れます。

またご覧のように
カメラの映像を重ねて
隣りあっているような
映像を作ることもできます。

このような映像を作る場合、
それぞれのアップの映像の
左右どちらかをあける必要が
あります。

スタッフさんに相談して画角を決め、
カメラ目線をどこにするかも
確認しましょう。

通常、このような場合は
それぞれ左右あいている方に
少し顔を振ってあげる

空間が気にならなくなります。

音声の設定

マイクは弾き語りのように
舞台上にマイクをセットする場合、
舞台の下に集音マイクをセットする場合、
ピンマイクを使う場合があります。

一番きれいに撮れるのは
ピンマイクを使う場合ですが、
混線が起こったり、
オンオフがうまくいかないと
楽屋での声が入ってしまうことがあります。

今のマイクはとても優秀なので
ガンマイクなどの集音マイクを
舞台下に設置
するだけで
かなりきれいな音が録れます。

どんな作品を
上演するのかにもよりますが、
これもスタッフさんと
相談してください。

開催にあたって大切なポイント

リアルな舞台とは違うという意識を持つ

スタッフさんにカメラについてもらい、
演者の動きに合わせて
カメラを動かしてもらえる場合は
何の問題もありませんが、

朗読系の公演の場合、
あまり動かないということもあって、
カメラは据え置きになることが
多いです。

そうなると、配信のみの公演の場合、
カメラに合わせてこちらが動く
必要があります。

例えば実際に経験したことですが、
おばちゃんを演じるので
重心を低くしてセリフを言ったところ、

カメラから顔がはずれてしまうので、
立ったままやってください
スタッフさんに言われました。

とにかく今、自分は
どのカメラで撮られているのか
意識して、

映っている映像を考えながら
読んだり動いたりすることが
とても大切です。

なのでリアルな舞台とは
違うんだという気持ちを持って、
映像として見せたいものを見ていただく
という発想が必要になります。

スタッフさんと友好関係を築く

配信公演は、
私たちだけではできません。

通常はそれぞれの会場の
スタッフさん
カメラ、照明、音響、配信まで
お任せすることが多いです。

とにかくこのスタッフさんと
仲良くなること
非常に大切です!

私たちにはわからないことは
たくさんあります。

スタッフさんに教えていただきながら
公演を行う、
という気持ちでいると
うまくやり取りできますよ。

作品の選び方

映像で観ていただく
ことを考えると、

細かい表情の変化
観ていただくような
繊細な作品
向いていると思います。

映像の利点は
アップを観てもらえることなので、

そこをうまく使える作品なら
普通の公演より
楽しんでいただける
かもしれません。

出演者がふたりだけというような
こじんまりした作品を
じっくり観ていただくというのも、
配信には向いていますよ。

まとめ

実際に配信朗読劇ライブを経験し、
普通の公演とは
全く違うんだなという思いを
強くしました。

とにかく映像にどう撮れるか
勝負になります。

でも配信公演は、
朗読には合っている
と思います。

大きな動きはありませんし、
アップで顔の表情が見えるので、
特に舞台朗読なら
普通に観るより面白いかもしれません。

まだまだ配信で舞台を観ることに
抵抗がある方がたくさんいます。

実際に公演を行うことも、
料金面などで厳しいところもありますが、
全世界の人に観てもらえるという
素晴らしい利点もあります。

普通に公演ができるようになっても
配信公演は残るし、
どんどん進化していくと思うので、

今後もこのような形の公演にも
出演させていただきたいと思っています。

まだ観たことがないという方は、
ぜひ一度ご覧になってみてください!

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S-R Labo主宰
松井 みどり

元フジテレビアナウンサー。退社後はナレーターとして活動する一方、舞台活動もスタートし、芝居、朗読、朗読劇などの舞台に年に10本ほど参加。2014年より教える仕事も続けている。

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