新年にこそチャレンジしたい!朗読の稽古を習慣化する方法

こんにちは。
声と体で小説の世界を
生き生きと表現する舞台朗読研究所
S-R Labo 松井みどりです。

今回は
「朗読の稽古を習慣化する方法」
についてお話します。

朗読の稽古の習慣化が難しい理由

稽古の習慣化はとても大切

朗読がお好きな方は、
どなたか先生について
学んでいらっしゃる方が
多いかと思いますが、

独学で学んでいる方も
いらっしゃるでしょう。

どちらの場合でも、
日々の生活の中に
朗読の稽古を取り入れると
レベルアップのペースが違います。

私は趣味でギターを習っているので
そのあたりは実感しているのですが、
たとえ5分でも毎日ギターに
触っている時と、

レッスン日直前になって
1時間稽古する時を比べると、
明らかに毎日少しでもやっている時の方が
断然、技術の習得具合が早いです。

ですから、やはり朗読
毎日少しずつでも稽古することが
上達の近道です。

朗読と他の稽古の異なる点

しかし朗読の稽古には、
他の表現活動の稽古
違うところがあります。

それは、
「上達具合が自分ではわかりにくい」
ということです。

ギターを弾くということなら、
弾けなかった曲が弾けるようになる
という、わかりやすい変化があります。

手芸、工芸など作品を作るものなら、
成果物がはっきり目の前に現れる
という変化があります。

しかし朗読の場合、
誰でも「読む」ということはできるため、
変化を自分から積極的に見ていかないと
わかりづらいのです。

そのため、朗読の教室へ通っていても、
あまり稽古をしないうちに、
もう次のレッスンが来てしまった…

ということが、よく起こるのです。

朗読の稽古を習慣化する方法

以上のように、
そもそも朗読の稽古は
よほど高い意識がないと
ひとりで続けるのは難しい、

ということを理解した上で、
いくつか私から
稽古を続ける方法をお伝えします。

稽古をするタイミングを決める

まずは、一日の中で
稽古をするタイミングを決めます。

時間ができたらやろう…では
稽古を習慣にすることはできません。

先に、稽古をするタイミングを
決めてしまうのです。

おススメは、自分の活動をする
最初に、稽古を組み込む
ことです。

例えば主婦の方なら
朝の家事が終わり、自分の時間になったら
まず最初に稽古をする
、と決めるのです。

経験上、自分の時間の途中だと
予想外のことが起こって
できないことが頻発します。

なのでとにかく、
一番最初にやる!と決めてしまう。
これがとても有効です。

もうひとつのタイミングは
昼食、夕食後すぐの時間。

午後の活動の最初に稽古をする。
あるいは夕食後、夜の自由時間
最初に稽古をする。

とにかく自由になる時間の
「最初に稽古をする」
と決めることを
おススメします。

1回でいいから読む

いよいよ稽古をするわけですが、
ここでいきなりがっつり
「1時間やろう!」と思うと
かなりの頻度で挫折します(^^;;

まずは
「1回だけ読んでみる」
でOKです。

今回習慣化したいのは、
「5分でもいいから、毎日朗読する」
という行動です。

ですから最初は内容ではなく、
実際に行うという行動
意識を向けてください。

とにかく課題の文章を
1回読んでみる。

それだけで十分です。
それも時間がなければ、
1ページだけでもOK。

それを続けることで、
不思議なことに

「今日はもうちょっと読んでみよう」
「今日は読んでなくて気持ち悪いな」

などと思うようになります。
これが習慣化です。

こうなるまでには3週間続けることが
大切だそうですから、
まずは3週間!と思って
チャレンジしてみてください。

必ず録画or録音をする

実際に稽古を行なう時は、
必ず稽古を録画か録音してください。

これが上達する上で、
習慣化と同じくらい
大切
なことです。

最初にお伝えしたように、
朗読は上達が自分では
とてもわかりにくい
ものです。

ですから必ず収録をして
あとで見直し、
今の自分の姿を客観視することが
本当に大切です。

そうやって変化を目に、耳にすることが
習慣化へのモチベーションとして
重要なことなのです。

よく
「録画or録音した自分の姿を
見るのが嫌い、恥ずかしい」

という方がいらっしゃいます。

気持ちはわかります!
自分が聞いている声とは違いますし、
自分の姿を見ると…がっかりすること、
いろんな意味で多いです。

でも、そこに負けないでください!

お客さまは、その声を聴いているんです。
その姿を見ているんです。

それを知らずに、自分の想像だけで
表現し続ける
って、怖くないですか?

もちろん、事実は残酷です。
思っていた表現全く違うものが
映っていてため息をつくことが、
私でも良くあります。

でも、そこを乗り越えないと、
自分を客観化して
人に伝わる読みはできないと思います。

ぜひ勇気を出して、
録画や録音をしてください。
そして必ず、それを
見て、聴いてください。

聴いた結果、うまくいっていない場合でも
落ち込む必要はないですし、
焦って何か違うことをする必要はありません。

まずは現状を認識すること。
そうしているうちに耳が育ち、
他の人の音に敏感になります。

そうなってくると、特に何もしなくても
読みは変わってくるものです。

すぐにできなくても慌てず、
自分の声を聴き、姿を見続けてください。
演出家がいない朗読では、
やはりそれが上達の近道です。

まとめ

今回は
「朗読の稽古を習慣化する方法」
についてお話しました。

まとめると
「稽古するタイミングを決め、
短い時間で、
変化を確認しながら行う」

ということになりますね。

もちろん、やる気が十分あり、
ご自分で稽古をどんどん進められる方
ぜひそうしてください。

こうやって短い時間でも
「読む」ということに接していると、
だんだん「もうちょっと読みたいなぁ」
と思うようになってきます。

そうしたらしめたものです!
もうあなたの体には
朗読の稽古が習慣化されています。

そうやって稽古を重ね、
いつか舞台朗読をするという
目標に向かって、
一緒に努力していきましょう。

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S-R Labo主宰
松井 みどり

元フジテレビアナウンサー。退社後はナレーターとして活動する一方、舞台活動もスタートし、芝居、朗読、朗読劇などの舞台に年に10本ほど参加。2014年より教える仕事も続けている。

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