本を持っても体は自由に!朗読する時の台本の扱い方

こんにちは。
「小説を演じる小説劇研究所」
S-Rラボ 松井みどりです。

今回は
「朗読する時の台本の扱い方」
についてお話しします。

台本の作り方

以前、台本の作り方についての
記事を書きました。

https://stagereading-labo.com/makingscript/

ここでもお話ししましたが、
私は台本の表紙には厚紙を入れて、
ペラペラしないようにする
ことを
お勧めします。

そうすることによって、
本を片手で持てるようになり、
体を自由に使えるように
なるからです。

何か理由があって、
全員で同じようにしなければ
ならない…という場合は
仕方がありませんが、

そうでなかったら、
このように台本を自分用に
カスタマイズすることを
お勧めします。

台本の持ち方

一般的には、
利き手と逆の手で台本を支え、
利き手でページをめくる、

という方が多いと思います。

その時に、表紙が
ふにゃふにゃしていると、
本全体を利き手と逆の手で
支える
ことになります。

本全体を手で支えると
台本が不安定になるので、
なかなか体を使えません。

そこで、表紙に厚紙を入れると
台本の下の方だけを持っても
上の方がピンとします。

台本の下の方を持つだけなら
体を左右に振る時も楽ですし、
腕を使わなくていいので
よりリラックスできます。

この記事の最初に載せた写真を
もう一度お見せします。

この写真は2020年11月の
家族草子・池袋公演の時のものです。

私の台本を持つ
左手をご覧ください。

台本の下を、
親指&小指と
その他の3本の指で
挟む
ように持っています。

これはとても
安定する持ち方で、
基本的なポジションとして
私は一番使います。

写真では台本と厚紙が
離れているので、
気になる方は
くっつけてしまうと良いでしょう。

持つ場所ですが、
下過ぎると顔をかなり
動かさないといけないので、

写真のように
みぞおちの前に本を持つ手が
来る
ようにしましょう。

台本のめくり方

お見せした写真の持ち方をして、
右手でページをめくります。
これが基本のめくり方です。

ひとつ、バリエーションとして
「左手親指を、めくるページに
挟んでおく」
というめくり方を
ご紹介します。

ちょうど写真の持ち方のまま
読みながら、右手で早めに
ページを少しめくり、
そこに左手親指を滑り込ませます。

そしてめくるタイミングになったら
親指を動かせば、
ページをめくることができます。

右手を何かで使っていて、
ページをめくることに
使いたくない時
に行います。

台本の扱い方

読む時には
台本をお客さまにあまり
意識させないように読む

物語の世界に入りやすいと思います。

ご紹介したように
台本の下を持って読めると、
体を自由に動かせるので
いろいろな工夫ができます。

台本を体からあまり離さず、
体とともに動かせると
自然
です。

例えば男性や、元気な人、
勢いのある人
のセリフを
読む時には、

ページをめくる利き手を
本から外して
みましょう。

そうすると
姿勢を良くすることができるので、
元気や力強さを表現できます。

立って読む時は
手をだらんと下げると、
ちょっと怖い人や、
文句を言っている人の体になります。

先ほどからお見せしている写真、
もとはこんな感じ。
幼い姉妹をいじめ抜く
怖い叔母さん役でした。

座って読む時はちょっと
膝の上に手を置くだけで
かしこまった感じが出せます。

こんな風に
体を自由に使えると、
ひとりでもいろいろな人を
表現する
ことができます。

作品に合わせて
工夫してみてください。

まとめ

今回は
「朗読する時の台本の扱い方」
についてお話ししました。

演者にとって朗読台本は、
本番中に唯一自分を助けてくれる
大事な相棒です。

お客さまに、
あなたと台本が
まさに一体
となって見えると、

作品の世界を一緒に体感できる
素晴らしい時間になると
思います。

ぜひ台本の扱い方をマスターして
自由に表現してくださいね。

S-R Labo主宰
松井 みどり

元フジテレビアナウンサー。退社後はナレーターとして活動する一方、舞台活動もスタートし、芝居、朗読、朗読劇などの舞台に年に10本ほど参加。2014年より教える仕事も続けている。

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