伝わる話し方ができる!表現初心者に小説劇をお勧めする理由

Mido Labo vol.10「遠い記憶」高橋克彦

こんにちは!
「小説を演じる小説劇研究所」
S-Rラボ 松井みどりです。

今回は表現活動初心者の方に
小説劇をお勧めする理由について、
お話しします。

「表現活動」とは?

一般的に言う「表現活動」

そもそも「表現活動」って何だろう?

一般的に「表現活動」とは、
感情や想いを表現することです。

ピアノやギターなどの音楽系や、
絵画や造形などの美術系
演劇やダンスなどの身体系
パッと思い浮かびます。

その中に言葉を使った言語系もあります。
(演劇にはこの要素もありますね)

小説やブログを書いて表現したり、
朗読やスピーチなど
言葉を発することで表現する
表現方法です。

表現活動の楽しさ

そんなこと言われても、表現活動なんてしたことないよ

自分を表現するって、苦手なのよね…

そんな風に思われる方も多いでしょう。

私は音楽でも、絵画でも、
ダンスでもいいので、
自分を使って感情を表現する表現活動を、
ぜひ多くの方にやっていただきたいと
思っています。

自分の興味があるものだったら、
何だってOKです!

私は表現することの楽しさは、
その中に没入することだと思っています。

ひとつの感情を表現しようとすることで、
思考ではなく
感覚でその中に没入する瞬間があります。

それは没入した時に
「今、入った!」とわかるのではなく、
出た時に「おお、今入ってた!」
気づくものです。

読書をしていて、
物語の世界にどっぷり浸かり、
読み終わった時にこちら側へ帰ってきたという
感覚を感じたことはありませんか?

それに似ています。

そうやって表現したものを人に見てもらい、
同じものが伝わった!と感じた時の感動は、
何にも代えられないものです。

初心者の方に小説劇をお勧めする理由

興味がある表現活動なら
何でもやっていただいたらいいのですが、
特にやりたいものもないなぁ…という方には、
小説劇をお勧めします。

誰でも読める!

音楽、美術、身体表現など
言葉を全く使わない表現
本当に素晴らしいのですが、
基本的なことができるようになるまで
時間がかかります。

私はギターを習っていますが、
初めは指の動かし方、フレットの
押さえ方など基礎的な練習が多く、
ようやく少しちゃんと曲が弾けるように
なってきたかな、と思えるようになったのは
5年後くらいです。

(といっても、全くたいしたことないのですが…)

朗読の場合、「文章を読む」ということは、
誰でも日常的にやっています。

ですから、最初から何もできない、
ということはありません。

もちろん続けていくことが大切ですが、
スタートでつまづくことがないので、
形になりやすいと言えます。

話すことが決まっている

朗読は文章を読むので、
フリートークのようにいきなり
自分の言葉で話すわけではありません。

フリートークは慣れという部分も
大きいのですが、
本当に苦手意識が強い方には、
まずは朗読からお勧めしたいです。

表現する文章が決まっているということは、
それをどう表現すればいいのか、という
ところに集中することができます。

マインドの部分はもちろん、
抑揚、間、緩急など、ひと通りのテクニックを
身につけることができれば、
ちゃんと伝わります。

芸術系のものを学ぶ時には、
気持ちから入る方法と、形から入る方法
あると思います。

表現する内容を理解し、
気持ちから入っていける人は問題ありません。

しかし中には

気持ちを表現しろって言われても、どうしたらいいかわからないよ

という方もいらっしゃるでしょう。

そういう方は、
形から入ることをお勧めします。

気持ちは入らなくても、
決まった形を反復して行うことで、
ある時ふと「気持ちが入る」という
経験ができます。

これ、結構感動します。

話す文章が決まっている朗読は、
反復練習にもってこいですよ!

学んだことを日常生活で生かしやすい

小説劇では、
読んで表現するために必要なスキルを、
いくつかお伝えしていきます。

一番ポイントとなるのは
「抑揚のつけ方」です。

人は普通にしゃべっている時、
自然に抑揚をつけて話しています。

というか、しゃべっている時は
人に何かを伝えたいと思っている時なので、
そういう気持ちがある時は、
自然に抑揚がつくのです。

ところが「読む」となると、
途端に抑揚がつかなくなります。

あるいは不自然な抑揚になります。

これが「棒読み」と言われたり、
「クセがあるね」と言われる理由です。

読むということはある程度、
客観的なことなので、
そこに気持ちを乗せて話すのは難しい
ということなんだと思います。

そこを少しずつ変化させていくために、
小説劇では大きく抑揚をつける
という練習を行います。

敢えて不自然なほど抑揚をつけてみると、
その後の読み方が少し変わってくるのです。

普通の人はどんなに大きく表現しても、
なかなかやり過ぎというところまでは
いきません。

怖がらずにわざと大きく表現することで、
自分のリミッターを外し、
読んでもきちんと抑揚がつけられるように
なります。

すると仕事のプレゼンや
司会進行などの時でも、
きちんと抑揚をつけられるようになり、
伝わる話し方ができるようになるのです。

より自然な体で話せるようになる

「学んだことを日常生活で生かしやすい」
ということのひとつですが、
小説劇では椅子に座っていても、
話し手や登場人物の体になることを考えます。

体と言葉がリンクした状態を作る
ということです。

人前に立った時におかしな挙動になるのは、
自分の体と話している言葉が
うまくリンクしていないから。

このふたつは面白いくらい
密接にリンクしているので、
その状態をコントロールできるようになれば、
人前でもより自然に話すことができる
ようになります。

まとめ

今回は表現活動初心者の方に
小説劇をお勧めする理由について、
お話ししてきました。

この没入感、没入からこちら側へ
戻ってきた時の充実感、さらにそれが
人に伝わった時の感動を、ぜひ味わって
いただきたい!と思っています。

私はプレゼンも立派な表現活動だと
思っています。

もちろん話す内容は
あなた自身のことではなく、
お勧めしたい商品についてかもしれません。

でも同じくらいの内容の商品だったら、
話し手のあなたの
「この商品はきっと御社のお役に立ちます!」
という想いが伝わる話し方
きっとお客さまの気持ちを動かすことが
できます。

小説劇を学ぶと、
日常生活で生かせることがたくさんあります。

「もっと伝わる話し方がしたい」

「今までとは違う表現に
チャレンジしてみたい」

という方には、本当におススメです。
今まで気づかなかった自分に、
気づくかもしれませんよ。

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S-R Labo主宰
松井 みどり

元フジテレビアナウンサー。退社後はナレーターとして活動する一方、舞台活動もスタートし、芝居、朗読、朗読劇などの舞台に年に10本ほど参加。2014年より教える仕事も続けている。

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コメント

  1. […] 緊張しているこということは、集中しているということです。以前「表現活動の楽しさは没入感!」ということについて書きましたが、没入するためにはやはり集中することが大切だからです。 […]

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