お試しあれ!朗読者さんに演劇をおススメする5つの理由

こんにちは。
声と体で小説の世界を
生き生きと表現する舞台朗読研究所
S-R Labo 松井みどりです。

今回は「朗読者さんに演劇を
おススメする5つの理由」

についてお話します。

朗読者さんに演劇をおススメする理由

舞台朗読演劇は似ているところと
違っているところがありますが、

「物語を伝えることで
人の心を揺らす」
という点で、
目的は同じです。

その目的のために使う手段
違いがあるのです。

ということは、朗読者さんにとって
演劇を学ぶことは
表現の幅を広げることになり、
非常に有効です。

今回はおススメの理由
具体的に学ぶ方法まで
お伝えします。

声と体の連動を感じることができる

演劇では実際に体を動かして
ある役を演じます。

舞台朗読では声と体の連動が
必要とお伝えしていますが、
そのためには実際に体を動かして
表現するという経験
が大切です。

バレエ、ダンス、パントマイムなど
演劇以外のものでもいいのですが、
体を感情に沿って動かすことで
何かを表現する経験をしてほしいのです。

それができると、言葉で表現する時の
表現力が格段に上がり、
イメージにしたがって体を動かせるので
声との連動がスムーズになります。

演劇ではご自分でも「心が動く」
という経験をしやすいので
その経験を舞台朗読に生かせます。

間の取り方を感覚的に理解できる

舞台朗読では間が大切
ということも
何度もお伝えしています。

演劇ではリアルに相手と
セリフのやり取りをします。

最初は自然にやり取りをする
という簡単なことができずに
苦労される方もいるでしょう。

不自然な状況(演劇)の中で
自然にやり取りをすることは
実はとても難しいことなのです。

でも演劇を経験し
そういう場で表現することに
慣れてくると、

どのようにセリフを言ったら
自然なのかという「間」が
感覚でわかるようになります。

もちろん地の文にも
この「間」は生かされます。

「間」を理解するためには
実際に人とやり取りをした方が
イメージがつきやすい
のです。

物語をダイナミックに動かす力が得られる

演劇では演者の
心と心のぶつかり合いから生まれる
新たな関係性
に観る方も共感し、
それによって心を動かします。

実際にやったことのある方なら
よくお分かりと思いますが、
そのエネルギーやパワーには
とても強いものがあります。

そういう大きな感情の流れの中に
自分が存在するという経験ができると、
「心を動かす」ということを
真に理解することができます。

舞台朗読でも
そのように大きく感情を動かし、
お客さまの心に物語を
届けることが必要です。

そのために自分が物語の中に
文字通り入ってしまう経験

とても大切なのです。

仲間とともに作品を作る楽しさを感じられる

舞台朗読は、
先生について学んでいる方以外は
基本的にひとりで行います。

本を選び、台本に直し、
練習をして発表するまで
ほとんどひとりでの作業です。

ですから自分が思う通りの表現
追求することができるのです。

しかし演劇はたくさんの仲間と一緒
ひとつの作品を作ります。

時には自分の考えと他の人の考えが
ぶつかる
こともあるでしょうし、
自分では絶対しない表現を見て
「なるほど」と思うこともあるでしょう。

人間は社会的な生き物なので、
人と協力して
同じ目的のために汗を流すのは、
とても楽しいものです。

演劇でそういう経験をすることで、
改めて舞台朗読の面白さ
気づくことができます。

言葉での表現としては、
どちらもとても魅力的ですから、
無理にどちらかに
絞る必要はありません。

違う分野での新しい表現を学ぶことは、
表現活動において
とても大切なことです。

真に気持ちで語ることができる

舞台朗読を始めて間もない方は、
気持ちを込めて読んでと言われても
どうしたらいいか
具体的にわからないと思います。

そういう方には
「この言葉の音を上げて」
「ここで息を吸って」

と具体的に指示をします。

しかしそういう学習方法に慣れてしまうと、
かなり経験を積んでからも
「読み方」だけを追いかけてしまい、
読みに説得力がなくなります。

演劇を経験すると
その瞬間だけは本当にそういう気持ちになる、
ということができるようになります。

実際には、そうなってしまえば
もうどんな言い方をしてもいいのです。

最終的には言い方、読み方ではありません。
真にその気持ちになって表現することが
大切なのです。

私が朗読者の方々に
演劇をおススメしたい一番の理由は
ここを経験してほしいからです。

うまく読める人は山ほどいます。
でもそのさらに奥にあるもの
伝えられる人は
そう多くないと思うからです。

演劇の学び方

若い方はスクール養成所などに
飛び込んでみるのもいいでしょう。

しかしある年齢になると
「今からイチから学ぶのは…」
と及び腰になってしまう方も
いらっしゃると思います。

そこで私が実際にやってみた
演劇を学ぶ方法
お伝えします。

知り合いに教えてもらう

お知り合いで演劇をされている方
いらっしゃる場合は、
その方に教えてもらうのが
一番安心です。

ワークショップや体験レッスンがあれば
そこに参加してみてください。
もしなくても、個人的に教えてもらえないか
お願いしてみましょう。

この時、少額でもちゃんと
お金をお支払いして教えてもらうことが
とても大切です。

人間、自分の身銭を払わないと
真剣度に違いが出てきますし、

その方が長年かけて学んだスキルを
教えてもらうのですから、
対価をお支払いするのは当然です。

ストアカのレッスンに参加する

「ストリートアカデミー」
略して「ストアカ」は、
教えたい人と学びたい人を結ぶ、
プラットフォームのような場所。

いろいろな種類の
1回完結のレッスンが、
本当にたくさん開催されています。

演劇関係のワークショップやレッスン
とても多く行われているので、
詳細を読んで、まずは興味のあるものに
参加してみるのはとても良い方法です。

下のリンクでは「東京」限定みたいな
書き方がされていますが、
先生は全国にいらっしゃいますし、
最近はオンラインレッスンも増えています。

またストアカだけではなく、
このような学びのプラットフォーム
たくさんありますので、
ご自分に合うものを探してみてください。

東京で学べるおすすめ習い事ランキング|習い事のストアカ
日本最大級のまなびのマーケット「ストアカ」なら自分の好きな曜日・時間帯で開催している習い事を検索できます。口コミや実績も見れて安心して講座を比較できます。 東京の習い事ランキング、編集部おすすめ習い事特集なども掲載中。

映画、ドラマ、舞台を観る

演劇の舞台を観たり、
映画やドラマを観るのも
演劇を学ぶひとつの方法です。

「何を観たらいいのかわからない…」
という方もいらっしゃると思いますが、
まずはご自身の興味のあるものを
見続ける
ことが大切です。

様々な役者さんたちが
どのような表現をしているのかを見るのは
とても良い勉強になります。

それをすぐ何かに生かせるかというと
難しいと思いますが、
なぜ自分は心を動かされたのだろう
ということにフォーカスして考えると、

物語を俯瞰して捉え、
全体から感動ポイントを探る、

という学びにもなります。

目標を持って長期的におこなえば、
確実に自分の表現のストックになります。

まとめ

今回は「朗読者さんに演劇を
おススメする5つの理由」

についてお話ししました。

いきなり「演劇を始めて!」
と言われても…という方は、
小さな一歩からでも大丈夫です。

好きな俳優さんが出ている
映画やドラマを観る。

ストアカの演劇のワークショップには
どんなものがあるのか、
検索だけしてみる。

知り合いが出演している
舞台を観に行ってみる。

どんな小さな一歩でも、
「演劇を学ぼう」という姿勢で見れば
学びになります。

気負わず、でも継続して
楽しみながら演劇を学びましょう。

S-R Labo主宰
松井 みどり

元フジテレビアナウンサー。退社後はナレーターとして活動する一方、舞台活動もスタートし、芝居、朗読、朗読劇などの舞台に年に10本ほど参加。2014年より教える仕事も続けている。

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